パントテン酸で皮脂を抑制できる?毛穴には?栄養士が解説

パントテン酸で皮脂は抑制できるのか

とめどなく湧き出す皮脂。それが原因で開く毛穴…。

そんな皮脂を抑制してくれると噂になっている成分「パントテン酸」はご存じでしょうか?

今回はそんな話題のパントテン酸(ビタミンB5)について、栄養士である筆者がまとめてみました。

・パントテン酸はどうして皮脂抑制するといわれているのか
・パントテン酸は飲むのがいいのか?塗るのがいいのか?
・パントテン酸は1日にどのくらい摂るのがいいのか

・パントテン酸が多く含まれる食品はなにか

結論を急ぐ方は最後にまとめてありますので、一番上の目次からどうぞ。

では、今回もいってみましょう。

パントテン酸とは

パントテン酸は「酸」と名前がついていますが、実際はビタミンB群の一種です。

別名「ビタミンB5」とも呼ばれる栄養素で、尿で流れ出る水溶性のため摂りすぎの心配はありません。

ギリシャ語で「あらゆるもの」という意味の「pantos(パントス)」が語源になっていて、その名のとおりあらゆる食品に含まれている成分なんですよ。

パントテン酸「皮脂抑制」の理由

そんなどこにでも存在するパントテン酸。

でも、どうして皮脂を抑制するといわれているのでしょうか?

その要素は3つの特徴にあると考えられます。

脂質の代謝

ひとつは、脂質や糖の代謝に必要な栄養素ということ。

パントテン酸をはじめとした代謝に関連する栄養素が十分に摂れていて「脂質→エネルギー」の変換がうまくいっていれば、皮脂の材料も減るという考え方ですね。

油っぽいものを食べて、顔がベタベタになるのはパントテン酸不足ってこと?

パントテン酸とは限りませんが、食べ物が由来で一時的であれば脂質の代謝がうまくいっていないのかもしれませんね。

ターンオーバー正常化サポート

エステを受ける女性の写真

パントテン酸は「ターンオーバー正常化」にも力を貸してくれるといわれています。

ターンオーバーが促進されて正常化すれば角質が整いますから、乾燥による皮脂過剰が減るのではという考えですね。

その働きから、ひび・あかぎれなどの医薬品に配合されることも少なくありません。

パントテン酸の前駆物質であるパンテノールは、皮膚内に浸透しパントテン酸に変化して皮膚の新陳代謝を促進し、肌乾燥の修復を助けることから、湿疹・皮膚炎やひび・あかぎれなどの医薬品の外用剤として用いられており、パントテン酸も同様の作用を有しているため、表皮の代謝を促進し肌荒れやかぶれなどを改善する目的でスキンケア製品などに使用されていると考えられます。

パントテン酸の基本情報・配合目的・安全性 | 化粧品成分オンライン (cosmetic-ingredients.org)

バリア機能維持のサポート

蓋を開けた保湿クリームの写真

パントテン酸を始めとしたビタミンB群は、細胞間脂質の合成にも関わるといわれています。

細胞間脂質というのは、セラミドを始めとしたうるおいを保つ成分ですね。

細胞間脂質が増えてバリア機能が整えば、外的刺激で皮脂が増えるのを防げるのでは?という考えです。

パントテン酸はどう摂ればいい?

サラダの写真

パントテン酸はそもそも「どこにでも存在する」といわれているビタミンですから、そうそう欠乏することはありません。

普通に食事を摂っていれば、意識していなくても勝手に摂れてることの多い栄養素です。

ただし多ければ尿で流れ出てしまう栄養素ですから、一気に摂るのではなく小まめな摂取が大切になります。

食品やサプリでの補給がおすすめ

もし意識するのであれば、まずは1日3回の機会がある食事から。

最新(2024年現在)の食事摂取基準の摂取量は以下の通りです。

「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

これだけではピンとこないので、摂りやすそうな食品をまとめてみました。

食品名パントテン酸含有量(mg/100g)
普通牛乳0.55
鶏もも肉(皮付き)焼き1.20
鶏卵(生)1.16
挽きわり納豆4.28
落花生(小粒種)炒り2.19
日本食品標準成分表2020年版(八訂):文部科学省 (mext.go.jp)

牛乳なら、コップ1杯(200g)で摂取基準の1/5ほどでしょうか。

バランスよく摂るのが望ましいですが、意識して量を増やすのであれば豆類が効率よさそうですね。

摂取基準以上に摂るのであればサプリも選択肢に入ります、一粒あたりのパントテン酸配合量の記載があるものがおすすめです。

ただし不要な分は尿で排出されてしまうので、大部分が流れ出てしまうであろうことは念頭にいれて置きたいところ。

サプリで不足を防ぎ、食品で使われた分を補充していく感覚でこまめに補給していきたいですね。

パントテン酸は塗っても皮脂が減る?

化粧水をコットンに含ませている写真

パントテン酸配合の化粧品は存在しますが、皮脂が減るかどうかに関しては明確な情報がありませんでした。

というのも「脂質の代謝」に関しては、肌から吸収かつ作用するのか定かではないからです。

「ターンオーバー促進」については外用薬が存在しますから、こちらの働きは期待してもいいのではないでしょうか。

皮脂抑制に対してパントテン酸を取り入れるのであれば、まずは食品やサプリがいいかもしれませんね。

パントテン酸と相性のいい成分は?

・ビタミンB群
・ビタミンC

一緒に摂るのであれば、同じ水溶性であるビタミンB群やビタミンCがお互いの働きを助けあうと考えられています。

ビタミンB群はビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、葉酸、ビオチンとパントテン酸ですね。

それぞれ多く含まれている食品は違いますので、特定の食品を食べ続ければいいというわけではないのが難しいところです。

バランスのよい食事を心掛けて欲しくはありますが、難しければ補助としてサプリも選択肢に入ります。

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ビタミンB群もビタミンCも水溶性ですので、摂りすぎはありません。

パントテン酸はその身ひとつではなく他のビタミン達と合わさって働いていますから、単体で実感できない場合はあわせて摂ると変化があるかもしれませんね。

パントテン酸サプリを使った人の口コミ

・ギトギトがテカテカくらいになった
・テカリが減った気がする
・化粧がヨレヨレにならなくなった

・正直きいたのかわからなかった
・乾燥してしまった
・体に合わなかった

パントテン酸サプリを試してみた人の口コミをまとめてみると、以上のような結果になりました。

商品により異なるかと思われますが、体に合わなかったという方も一定数いるようです。

あくまで薬ではなくサプリですので、「皮脂が抑制された!」というよりはふんわりとした感想が多くみられますね。

体質によるので過度な期待は禁物ですが、口コミ自体は好感触のものも多数みられました。

結論:パントテン酸は皮脂毛穴対策に悪くない成分

【パントテン酸は皮脂毛穴対策にいいのか否か】
・パントテン酸は皮脂の代謝に必要なビタミンのひとつ
・皮脂量の変化は体質(パントテン酸不足が原因か)による
・化粧品などの外用は皮脂に対する根拠不明(ターンオーバー正常化のサポートは◎)
・食事摂取基準では成人で5~6gほどが基準量(納豆や落花生が効率的)
・尿で余剰分が流れるので食品でこまめに摂るのが◎

まとめるとこんな感じでしょうか。

薬のように効果が実証されているわけではありませんが、過剰摂取による副作用などがないので比較的安心して取り入れられそうですね。

皮脂の全体量が減れば皮脂由来の毛穴の開きにも影響しますから、内側からの毛穴ケアにも向いていそうです。

「効果があれば儲けもの!」といった感覚で使うのがいいかもしれませんね。

では同志毛穴民の皆様。本日も健闘を祈ります。

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