いちご肌の治し方は?頬のブツブツ原因とスキンケア

いちご肌の治し方が知りたい

鏡を見るたびに気になってしまう、ブツブツとした「いちご肌」

お化粧で隠そうとしても、毛穴落ちして余計に目立つなんて悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

パッときれいになる治し方があれば切実に知りたいところですが、こういった毛穴の悩みはなかなかしつこいもの。より即効性を求めて刺激の強いスキンケアを行った結果、さらに悪化してしまうことも少なくありません。

いちご肌ってどんな肌?

「いちご肌」とは、いちごの種ように肌全体にツブツブとした毛穴が開いてしまっている状態のこと。

「いちご鼻」という言葉はかなり前から使われていましたが、その範囲が頬まで広がったものとしてSNSを中心に呼ばれ始めたようですね。

キメがなく、テカリが目立つといった特徴を持つ方も多く、改善の難しさから「マスクが外せない」「一生治らないのかも…」といった悲痛な叫びも少なくありません。

いちご肌のブツブツ原因は?

苺が3つ並んでいる写真

この「いちご肌」、ブツブツと目立つ毛穴開きの原因はいったい何なのでしょうか?

タイプは大きく分けて3つあると考えられます。

角栓タイプ

アップにした鼻の毛穴の写真

ひとつ目は「角栓が詰まってしまっている」タイプ。鼻から頬まで詰まった角栓が酸化した結果のいちご肌ですね。

悪化すると「すり鉢状毛穴」と呼ばれる毛穴の周りが盛り上がった状態になり、さらに凹凸が目立ちます。

脂性肌やインナードライの方の皮脂過剰分泌で起こる場合が多く、触るとザラつきがあり毛穴の中の詰まりが目視できるのが特徴です。

色素沈着タイプ

色素沈着タイプは、毛穴の入り口部分を中心にメラニンが蓄積し黒く目立つタイプのいちご肌です。

メカニズムとしてはシミに近いですね。角栓タイプと合併している場合もあります。

ザラつきがなくドーナツ状に黒ずんでいるのが特徴ですが、「角栓をとったのに黒ずみがなくならない」という方に多い印象です。

たるみ複合タイプ

角栓やメラニンによる「いちご鼻」と、加齢による「たるみ」が原因の頬の毛穴が目立つ複合タイプです。

こちらは鼻と頬で原因が違うため、同じスキンケアで片方が悪化してしまうケースも少なくありません。

鼻と頬で別々のアプローチが必要なため、他2つに比べるとやっかいなタイプともいえるでしょう。

いちご肌の治し方は?

スキンケアをする難しい顔をした女性の写真

長年悩んでいる方がいることからわかるように「誰でも絶対に治る」という方法は、まだ現代医学では確立されていません。ですが、悪化を防いだり改善を促す推奨スキンケア方法は存在します。

1. 紫外線対策は必ず行う

砂浜に日焼け止めを立てている写真

いちご肌を予防改善する上で重要なのが、まず紫外線対策。

紫外線はメラニン色素を増やし、皮脂酸化の要因にもなりまねませんので対策をするに越したことはありません。

日焼け止めが比較的手軽ですが、より万全を喫するのであれば帽子や傘など物理的な対策もおすすめの方法です。

2. メイクは帰宅後すぐに落とす

手に泡を持っている写真

油分を含み、皮脂とも混ざりやすいベースメイクは、できうる限り酸化する前に落としたいところ。

肌に長時間残しますと詰まって黒ずみかねませんので、角栓タイプさんは特に「帰宅後すぐにメイクを落とす」習慣をつけるのがおすすめです。

かと言ってゴシゴシ擦りますとさらに悪化する可能性もありますので、できるだけ肌に摩擦を与えないクレンジング方法が望ましいでしょう。

3. 保湿を必ずする

化粧品が複数転がっている写真
化粧品が複数転がっている写真

皮脂の過剰分泌を抑えるのであれば、保湿は効果的なアプローチです。

「保湿=クリーム等の油分」といったイメージがあるかもしれませんが、保湿とは化粧水など水分を与えるケアも含みます。

ベタベタになるまで塗る必要はありませんが、最低限乾燥を防いでターンオーバーがスムーズに行える肌状態を目指したいですね。

いちご肌タイプ別スキンケア

スキンケアをしている女性の写真

上記の基本的なケアができたら、次はタイプ別の対策に移行しましょう。

以下のケアがおすすめですが、化粧品との相性もありますので少しずつ自分に合うものを模索することが大切です。

角栓タイプ

角栓でいちご肌になってしまうタイプは、以下のケアが重要です。

・皮脂バランスケア
・ターンオーバーの正常化

角栓はずっと存在しているように感じますが、実際は日々新しいものに生まれ変わっています。

主な構成成分は皮脂とタンパク質。過剰な皮脂分泌を抑制し、スムーズにターンオーバーを行える肌作りを心掛けることで、「角栓のできにくい肌」を目指すのがいちご肌角栓タイプさんのケア目標です。

脂性肌さんやインナードライさん向けですが、上記記事に詳しいケア方法をまとめましたのでよろしれば参考にしてみてください。

色素沈着タイプ

・メラニンの速やかな排出
・美白成分の取り入れ

色素沈着タイプはメラニンが主な原因ですので、ピーリングやレーザー等シミ向けのケアが効果的な場合があります。とはいえ高頻度で行いますと刺激で悪化しかねませんので、普段は美白効果を目的とした成分を取り入れるのがおすすめです。

・ビタミンC
・トラネキサム酸
・アルブチン
・ハイドロキノン

上記成分中心のスキンケアで、メラニンの蓄積予防を心掛けてみましょう。継続的な紫外線対策も忘れずに。

たるみ複合タイプ

・鼻に対する「角栓又は色素新着タイプ」のスキンケア
・頬に対するたるみケア

鼻と頬でタイプが異なりますので、それぞれ異なるスキンケアが必要です。

たるみケアに関しては加齢が主な要因なので美容医療が効果的な場合がありますが、日々のスキンケアでしたら以下の成分がおすすめです。

・ペプチド
・ビタミンC
・ビタミンE
・ヒアルロン酸

若々しさ保持を目的にビタミンを取り入れつつ、ペプチドやヒアルロン酸で弾力や水分量を上げていくことを目指します。

いちご肌のNGスキンケアは?

女性が手に石鹸を持っている写真

良かれと思ってやっていたのに、やりすぎたり合わないスキンケアで逆に悪化しまうこともよく聞く話です。

では、逆にやってしまうと悪化を招きかねないスキンケアはどんなものがあるのでしょうか?

1. 角栓を無理やり抜く

使用後の毛穴パックの写真

気になるからといって、物理的な方法で無理やり角栓をとってしまうと肌に重篤な刺激を与えかねません。

角栓の除去自体は悪いことではないのですが、肌は刺激を与えるとより「守ろう」として皮脂分泌が過剰に可能性があります。

肌に赤みが出るほどの刺激は避けた方がいいでしょう。

2. ピーリングや酵素洗顔を毎日する

美容液のボトルの写真

早くきれいな肌になりたいからといって、角質を剥すケアばかりをしていると未熟で薄い肌になりかねません。

うるおいが保持できなくなりボロボロになってしまう可能性もありますので、ニキビや肌荒れにも悩んでいるのであれば気を付けた方がいいかもしれません。

肌には古くなれば剥がれ落ちる仕組みが元から備わっていますので、普段は保湿でアシスタントをしてあげるのがおすすめです。

3. 長時間クレンジングや洗顔をする

油の写真

洗顔やクレンジングは汚れや油を落とすために、「界面活性剤」という成分が配合されています。

これ自体は悪い成分ではないのですが、肌の上に残り続けると刺激になる方が一定数いらっしゃいます。

しっかり汚れや皮脂を落としたいのはやまやまですが、長くしっかり時間をかけるよりは短時間でサッと落とせるアイテムを使用したほうが負担が少なく済むかもしれません。

いちご肌は食べ物で治る?

サラダの写真
サラダの写真

近年食べ物やサプリで行うインナーケアが注目されていますが、食事でいちご肌は治るのでしょうか?

栄養士である筆者としては、食べ物「だけ」「治す」のは難しいと考えます。

いちご肌の原因が「食べ物によるアレルギーや栄養障害」であれば取り除けば解決しますが、原因が別にある場合は治すほどの効果を食べ物単体では持ちえないと考えているためです。

だからといって「じゃあ栄養は気にしても無駄?」というと、そういう訳でもなかったりします。

栄養素には「体を作る成分」が確かに存在しており、狙って摂取することでそのサポートができるためです。

いわば応援ですね。スキンケアや医療と組み合わせて、相乗効果を狙っていきましょう。

【いちご肌向け栄養素1】ビタミンC

じゃがいもが密集している写真

美容成分として評価の高いビタミンC。美容やストレス緩和など期待される作用が多く、サプリとしての需要も高い栄養素です。そのせいか常に品薄状態で、病院にいったのに処方してもらえなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

レモンやミカンなど果物に含まれているイメージが強いですが、意外なところでおすすめしたいのが実は「じゃがいも」。熱に弱いビタミンCですが、じゃがいもに含まれるものはデンプンで保護されており熱で壊れにくいのが特徴です。

比較的安価でどこのスーパーでも手に入り、料理で活躍するレパートリーも多いので栄養士界隈ではその使い勝手の良さにファンも多かったりします。ビタミンCは水溶性ですので、汁ごと食べれるシチューやお味噌汁がおすすめですよ。

【いちご肌向け栄養素2】ビタミンA

主に魚の肝臓に含まれるビタミンA。

もともと有名ですが、近年は「レチノール」として美容業界でもよく耳にする栄養素ではないでしょうか?食べてもよし!塗ってもよし!な万能な栄養素ではありますが、脂溶性という性質上、尿で排出されませんので過剰症が存在します。

そこでおすすめしたいのが「β-カロテン」。皆さんよく耳にされるであろう、緑黄色野菜の選定基準にもなっている栄養素ですね。体の中で必要な分だけ「ビタミンAに変換」してくれる優秀な栄養素です。

緑黄色野菜でしたら原則として含まれますが、おすすめするなら水分量が多すぎない人参でしょうか。油と一緒の方が吸収がよくなりますので、炒め物やカレーなどがおすすめですね。

いちご肌から卒業を目指そう

いちご肌と向き合うのは大変ですが、改善するために努力できることは意外とたくさんありました。

一朝一夕で効果が出るスキンケア少ないですが、一歩一歩前進していると思えば鏡ごしに落ち込んだ自分が少し前向きになれる気もしますね。

できることから始めて、いちご肌からの卒業を目指しましょう。

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